レース結果

2011年 Round03 宮城県 スポーツランドSUGO

TEAM #130 Netz Aomori Apple Racing (ネッツ青森アップルレーシング)
DRIVER NOBORU TAMURA(田村 登)
CAR Vitz RS TRD-Racing (NCP91)
ネッツカップ ヴィッツレース 2011 東北シリーズ第3戦
DATE  2011.9.24(予選) 9.25(決勝)
WEATHER  9.24(晴) 9.25(晴)
CIRCUIT SPORTSLAND SUGO (宮城県 スポーツランドSUGO)
RESULT 予選22位 決勝19位 (エントリー25台 出走24台)

9月24、25日宮城県スポーツランドSUGOで行われたフォーミュラニッポン(以降FN)のサポートレースである『ネッツカップ・ ヴィッツレース 東北シリーズ第3戦』が開催。ネッツ青森アップルレーシングも今年で現車両で最後となるこのレースに参戦し、 荒れた状況のなか無事完走を果たした。今回、参加ドライバーは本年で最後となる現行車両でのレースに熱い想いを滾らせながらド ライブ。その走りがは初日の練習走行よりアクシデントが続出。随所に荒れる展開となった。

Round03 SPORTLAND SUGO

9月23日(金) 練習走行 天候(曇時々雨) 路面(ドライ)

ヴィッツレース
ヴィッツレース
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23日金曜日は朝より肌寒いコンディションであるが、軒並みドライコンディショ ンで練習走行を迎えられた。ネッツ青森アップルレーシング(以降AR)は4回ある 占有練習走行帯のうち午前・午後4度ある練習走行の2回に出走した。前回ス タート後のクラッシュでリベンジを果たしたいネッツ仙台の女性ドライバー小山 昌子選手、前回の覇者ヤサカレーシングの橋本選手、初戦の覇者でチャンピオン 争いトップの渡辺選手などランキング上位の選手は全員練習走行から参加しと緊 張感が高まる。ARドライバーの田村は2回目の走行帯となる11時40分コースイ ン。30分の走行で新しいタイヤに徐々に熱を入れ、タイムを刻んでいく。走行開 始10分後には、1分53秒後半にタイムを入れる。これは前回7月のSUGOでの練 習走行(ドライ)より約1秒タイムを上げている。コンスタントに1分53秒後半か ら54秒前半のタイムを刻みながら約10数周の午前の練習走行は終了する。そし て午後。午前中に履いたタイヤをそのまま使い、午後1時から30分間の練習走行 に望む。ここからは1分53秒前半から中盤にタイムを上げつつ、コンスタントに 周回。前回SUGOでのレースでの実戦経験を生かし、タイムアップに成功。4回 目の走行帯は雨が降り始めた為キャンセルし翌日の予選の準備に臨んだ。そのな かでもトップクラスのドライバーは常に49秒台前半を連発し、既に本気モード。 4回目の走行帯では、濡れた路面に足をとられた車両が1コーナーでスピンし横 転。ドライバーには怪我が無かったが、明日以降の予選・決勝レースの激しい争 いを予感させた。

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9月24日(土)予選 天候(快晴) 路面(ドライ)

ヴィッツレース
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24日土曜日予選日は快晴。前日の湿った路面から変わり予選は完全なドライコ ンディションとなった。朝9時から1時間のFNフリー走行の後、11時15分より 予選が始まった。気温は25度前後で快晴ということで路面温度も上がり、絶好 のコンディションとなった。初のドライでの予選となった田村は前日の練習走行 同様の走行ラインでのドライブを心がけて、早速2周目には1分53秒台後半へと タイムを入れ、昨日のベスト53秒前半を上回るタイムを目指す。が、なかなか タイムが上がらない。理由は前日は無かったFNの走行でレコードラインが出来 たため。このレコードラインとは、FNのタイヤ跡が残るためゴムがアスファル トに付着し、グリップが良くなる。レコードラインに乗るとタイヤがグリップす るため車両が安定し、タイムが出やすいが、FNとレコードラインの違うヴィッ ツはラインをまたぎながらの走行で走行がグリップしたり滑ったりで挙動が安定 しない。しかもラインを外すとタイヤカスが…。前日と違う路面状況に初めての 経験に田村も四苦八苦。 前回のSUGOでは雨で路面が濡れていたため経験していないこの状況にタイム も上がらず、上位選手に譲った際のタイヤカスがタイヤに付着し、2周目がベス トタイムとなった。ただ上位選手も前日のタイムを更新できずに予選を終了し た。 田村は前日に横転した選手が出走できなかったため24台のエントリー中22位 (19位の選手が黄旗追い越し違反のため3グリッド降格したためグリッドは21 位)となった。上位はランキング1位の渡辺選手がポールポジションを獲得。2位 に前戦優勝の橋本選手、3位に前戦のリベンジに燃えるネッツ仙台の小山選手と なり上位3選手が0.1秒以内で予選を終える決勝レースも混戦が予想される結果 となった。田村も前数台まで1秒以内のタイム差のため、決勝に期待を持たせる 結果となった。 そして翌日の決勝を見据えてタイヤカスをタイヤから削り取るなどメンテナンス とイメージトレーニングに余念がなかった。 予選終了後、左側に大きな損傷をした車がピットに戻ってきたが、昨日横転した 車両のドライバーが部品を提供し、修復。ヴィッツレース参加ドライバーの絆が みられた。

ヴィッツレースヴィッツレースヴィッツレース
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9月25日(日)決勝 天候(晴) 路面(ドライ)

ヴィッツレースヴィッツレース
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25日決勝は前日ほどではないが晴れてドライコンディション。 10時40分から10周のレースを前に田村も緊張が高まる。当日は青森からの応援 団やオイルを提供していただいている日本サン石油・ニースタッドの皆さん、タ イヤを提供していただいているトヨタ部品東北共販さん、電通さんはご家族で応 援していただき緊張もピークに。 多くの声援を受けての最終戦のグリッドに並んだ田村は、レース緊張の中、また もやSUNOCOキャンペーンガールに来ていただき、笑顔が…。130番の周りが 5分間、1番人気に!緊張が和らいだところでいよいよスタートの瞬間。スタート 前のアナウンスでは当社の参戦する想いや屋根に貼り付けられた全社員の想いを 長い時間伝えていただき観客席の注目も130番へ! 10時40分スタート!今回も前回同様いいスタートをきり、815号抜き1コー ナーへ。そして3コーナーでは更に103号を交わし、19番手まで順位を上げ る。しかし、2周目には2台に交わされもとの順位に。そして3週目…。シグナル が消える前に動いてしまった815号車にペナルティの黒旗が…。動揺した815号 は1コーナー進入で挙動を見出しスピン、その勢いで真横になり後ろを走ってい た58号車の運転席側へ衝突。このクラッシュで58号は足回りを壊し、815号も フロントに大きなダメージを受けて双方リタイヤした。田村はその58号車の後ろ に居たがとっさの判断でこのクラッシュを回避したが、このときのアクシデント を避けるため減速したため、前方との差ができてしまった。 最後のネッツカップ東北シリーズということでスタート直後より随所でバトルが 勃発。特にトップ集団はスタートで出遅れたポールポジションの渡辺選手を含め 6~8台、常に連なりながら前車を抜くタイミングを伺う。田村も103号山川選 手と抜き合い。このバトルは最終周まで続き、最後の周で抜いた田村が前に出た まま19位でゴールとなった。3ポジションアップでゴールし、ジャンプアップし た選手に与えられるコーセイ賞(ヴィッツレースカー用アルミホイール4本)の対象 であったが、優勝したイシカワ選手が同数ポジションアップしたため獲得なら ず。1周目で4位から好スタートを決めたそのまま守った。小山選手は最後まで渡 辺選手を抜けず僅か0.3秒差でゴールした。5位でゴールした渡辺選手がシリーズ チャンピオン。優勝したイシカワ選手が1ポイント差でシリーズ2位。3戦とも優 勝者が変わり、かつポイント差が1ポイントと接戦となった東北シリーズとなっ た。 ネッツ青森アップルレーシングとしては参戦初年度全戦完走と当初の目標は達 成。来年以降に向けて今後の体制など参考になる1年目のフル参戦となった。し かしながら出るからには結果も求められるのがレース。事務局は、来年に向けて 万全の準備で望むことを誓った。

ドライバーのコメント今回は3戦目にして、SUGO初のドライでの予選・決勝でした。 ウェットも難しかったですが、乾いた路面も違った難しさでした。フォーミュラカーのタイヤ跡はタイヤがあまりにもグリップするので 走らせるのが大変で勉強になりました。今年1年日本サン石油さんや トヨタ部品東北共販さんをはじめ多くの方々のサポートとサーキットに来ていただいての応援や行けなくても応援してくれた社員の皆様あ りがとうございました。行ってみると参加しなくても雰囲気で楽しく なります。来年はもっと多くの皆さんとレースに参加出来ればと思っております。

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